前回投稿した骨粗鬆症治療薬の追記です!
骨形成促進薬の推奨
前回の記事で骨形成促進薬に関しては何となくご理解いただけたかと思います。
具体的な対象とお値段について少し追記します。
対象
①骨粗鬆症性骨折(大腿骨頚部骨折、橈骨遠位端骨折、椎体骨折)の既往のある方
②骨密度がかなり低い(YAM値60%以下)骨粗鬆症の方
上記①②の方で、骨形成促進薬をまだ使用されていない、または途中で使用を中断した方となります。
治療薬とお値段
①フォルテオ®︎ (テリパラチド) 約36000円 (1ヶ月)
②テリボン®︎ (テリパラチド) 約44000円(週に1回×4=1ヶ月)
③イベニティ®︎ (ロモソズマブ) 約50000円(1ヶ月)
実際には保険適用となりますのでもう少しお安く利用できます。大体の方は3割負担、保険によっては2割や1割負担で利用できることもあります。
継続期間
テリパラチドは2年間の継続使用が推奨されています。
イベニティは1年間です。
どちらも使用後はビス剤やRANKLE阻害薬を使用することで、骨密度や骨質が保たれると言われています。
終わりに
今回は骨形成促進薬の補足を行いました。使用上の注意や禁忌をご参考の上、使用を検討されてください。
こちらもご参考下さい。
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