こんにちはコツコツです。整形外科になりたての時にあやふやだったことを少しずつ小出しにしているシリーズです。
今回も当たり前と思われるような内容ですが、少しお話ししたいと思います。
イメージ?
よく手術室などでイメージを用意してなどと言われますよね?
正直最初はなんとなくレントゲン?や透視装置?のことなんだよなと思いながら準備していました。
整形外科の手術は手術中にX線を用いて、レントゲンの様な画像を見ながらやることが多いのです。そのために必要なのがイメージです。
そもそもイメージとはなんなのでしょうか?
正式名称はイメージインテンシファイアです。すごい長いですがかっこいい名前ですよね。
この名前に気づいたのは、ガンマネイルという器械の手技書を読んでいるときです(手技書には正式名称がたくさん載っているので手術器械の名前を覚えるのにも役に立ちます)。
流石に術中、イメージインテンシファイアと呼んでいる方はあまりいないと思います、、略してイメージと呼んでいる訳なんです。
レントゲンと同じ?違う?
実はレントゲン写真とイメージは少し違います。
レントゲン写真は約0.3mGy、イメージ=透視装置は機械にもよりますが20mGy/分とされています。連続してレントゲン写真を撮っている様なものなので被曝量が少し多いんですね。なので長時間使用には注意が必要です。
また撮影時の線量の違いからか、出来上がりの濃淡も違います。
透視装置で見るよりも、レントゲン写真で撮影する方が細かい骨の状態を見ることができます。
そういうことがあるので、手術中に透視画像でよくわからないと思った時は一度術中レントゲン写真を撮ってみることも良いと思います。
おわりに
今回は意外と聞き慣れないイメージインテンシファイアについてのお話しでした。今後も少しずつ更新していきます。
-
整形外科的知識⑤ロッキングプレート?ロッキングスクリュー?
こんにちは、コツコツです。今回は整形外科でよく聞くロッキングプレートについて少しだけお話ししたいと思います。 ロッキングプレートとは? そもそもロッキングプレートって何でしょうか?ここ10数年あたりで ...
-
整形外科的知識④:ラグスクリューとは?
はじめに こんにちは、コツコツです。今回も整形外科的知識に関してです。整形外科になった時に手術でよく聞く単語だと思います。ラグスクリューってなんでしょうか? 髄内釘のラグスクリュー 一番最初に思い浮か ...