どうも、こんにちはコツコツです。
今回は一般の方には馴染みはないと思いますが、整形外科医ならなりたてすぐに聞く用語、『カルカー』について話したいと思います。
カルカー?
整形外科医がよく遭遇する大腿骨頚部骨折、その手術方法に人工骨頭挿入術というものがあります。
その手術の時によく『カルカー』という言葉を耳にすると思います。自分は最初に手術に入った時、何のことかさっぱりわかりませんでした。それに対応する日本語もすぐには探すことができませんでした。
『カルカー』というのは画像で示すと以下の赤い部分になります(おおよそです)。
ケヅメ?
日本語では 『ケヅメ』 『距』になるようです。しかし、はっきり言って今まで現場で、日本語で聞いたことはありません。。
Os calcar femorale から『カルカー』と呼ばれているようです。
それが何かというと、大腿骨頚部の遠位内側にある分厚い骨のことを指します。 とても丈夫な所なので、人工骨頭を挿入する際ステムの内側をしっかりコンタクトさせます(近位設置型の場合)。また、その部分が破綻していないかどうかも重要です。もともと割れていたり、手術中の操作で割れることもあります。その場合は遠位設置型のステムだったり、セメント固定を行ったり、割れたとことにワイヤリングを行ったりすることもあります。何を指しているのかわからないと、議論についていけないこともあるので理解しておきましょう。
おわりに
いかがでしたか。聞いたことあるけれど、意味がわからなかったという方には少しはお役に立てたかと思います。少しずつ、こう言った内容について触れていきたいと思います。
こちらもご参考にどうぞ。
-
大腿骨頚部骨折
こんにちは、コツコツです。今回は大腿骨頚部骨折についてお話しします。前回お話しした骨粗鬆症にも関連している骨折です。 受傷機転 高齢者だと、骨粗鬆症に起因した脆弱性骨折であることがほとんどです。骨が脆 ...